日本は不法に拘置していた中國人船長を24日に突然、釈放すると発表したが、これは半月もわたり大騒ぎをした中日間の釣魚島漁船事件の騒動が一段落したことを意味するのだろうか。この事件によって両國関係にもたらされた衝撃はどう落ち著かせるべきなのか。それに関して「環球時報」は専門家の意見を聞いた。
釈放して事は終わりか
彭光謙(少將で軍事問題の専門家):日本側はわが國の船長を釈放したが、今回の釣魚島漁船事件はまだ終わりそうもない。日本がずっと苦心慘憺して釣魚島を自分のものにしようとしているのは最近に始まったことではなく、これも偶然な事件ではない。米國は琉球の行政管轄権を日本に渡したあと、日本はじわじわと釣魚島を侵略している。今回の中國人船長の拿捕は、一種の誘拐だ。これはまさに海賊行為であり、中國側の原則をさらに破り、中國の主権と中國國民の感情を傷つけたと同時に、両側がこれまで苦労して達成した黙約をも破壊した。釈放すればこの事件が終わりだと考えることはできない。私たちは日本に対して、今回の判例は違法であり無効であることを絶え間なく國際社會に明らかにして説明し、日本が下劣な先例としたかった企てを達せられないようにしなければならない。また日本は船長を釈放したらすべて済むのではないということを理解し、借りたものはきちんと返さなければならない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年9月26日