資料寫真:日本の民居
目の前に現れた2人の警察官は、黒皮の警察手帳を差し出した後、「あなたの家の前に違法駐車車両があるとの通報を受けました」と言った。
それを聞いてはっと気がつき、急いで謝った。「すみません。駐車場に停めるよう友人に言うのを忘れました。本當にすみません」。警察は、「あなたの家には駐車場はありますか」と言った。
「あります。庭の前の5番の駐車スペースは私の家のものです」。私は駐車スペースを指で指しながら、引き続き謝った。2人の警察官は駐車スペースの確認を終えると、今後はきちんと駐車場に車を停めるよう注意し、最後に、「近所から通報されるようなことはもうないように」と言って帰っていった。
警察が帰った後、私はにわかに思った。隣人と私はしょっちゅう挨拶を交わしていて、もう顔なじみだ。こんな些細なことについては、ドアを叩いて、「車をどかしてください」と言えばすむのではないだろうか。どうして警察にまで通報するのだろうか。
「この車が誰のものか分からなかったんじゃないのか」と友人は言ったが、「それなら聞きに來ればいいじゃないか。うちの前に停まっているのだから、ちょっと聞きに來れば分かることだ」と私は答えた。こんなことを友人に言ってもしょうがないことは分かっていたが。
次の日の朝、出かけようとすると、また隣人と顔を合わせた。私はいつもと同じように、「おはようございます。今日はいい天気ですね」と挨拶した。
彼は軽く會釈をし、微笑みながら「おはようございます」と言った。
その後、私たちはそれぞれの目的地へと向った。
(筆者=毛丹青)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年12月27日