日本の華字紙?日本新華僑報はこのほど、「経済の面では長期にわたる悪循環から抜け出せずにいる日本であるが、そのソフトパワーは依然として強大だ。禮儀正しい國民イメージから世界を席巻するアニメ?漫畫製品、アジアで好評の學歴教育から創造性を尊重する企業文化まで、日本のソフトパワーの継続的な向上は我々に多くの示唆を與えてくれる」と報じた。
國民の素質に関係
東洋學園大學人文學部の朱建栄教授は、「ソフトパワーとは國民の素質の現れであり、教育やメディア、文化産業を後押しすることである面は向上させることができるが、全體としては、國民の素質の全面的向上によって決まる。私は日本に來て24年になるが、日本の長年にわたる道徳建設の効果を強く感じている」と指摘する。中日両國の學術界をよく知る朱教授によれば、日本は子供の教育を非常に重視し、幼稚園から平等や紀律を守る理念が実踐されているため、「幼稚園に入れない」といった問題は存在せず、子供たちは家庭の貧富によって差別を受けることはないのだという。
高等教育について言えば、第2次大戦後、日本では國際競爭力を備えた大學教育體制が速やかに形成され、たくさんの中國人留學生を引き付けてきた。朱教授によると、日本の大學は學生不足という問題に直面しているため、優秀な學生を集めるために、北京や上海など中國の大都市で留學説明會を開催しているのだという。
優れた教育のおかげで、日本人は「ルールを守る」「公徳を重んじる」という印象を持たれている。日本の道路は決して広くはないが、渋滯は少なく、車や歩行者はそれぞれ決められた道を通行している。電車やバスに乗るとき、買い物、食事、エレベーター、トイレ……人々は自ら進んで列を作る。