侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館によると、最高齢の南京大虐殺生存者である97歳の呉秀蘭さんが10日朝、靜かに世を去った。
舊日本軍が1937年に南京城に侵入したとき、呉秀蘭さんは24歳だった。舊日本軍の爆弾が飛んできたが、3人の娘を連れていた呉さんは逃げることができず、長女はその場で亡くなり、次女は右足に爆弾の破片を受け、呉さん自身も意識を失った。呉さんの懐に抱かれていた生後6カ月の三女は大きな泣き聲をあげていた。
その後、呉さんは赤十字會の人に助けられた。目が覚めると、自分が意識不明になっていたために三女は母乳を飲むことができず、そのうえ爆撃におびえ、數日前に亡くなったことを知った。呉さんは左足を切斷され、右足も爆弾の破片が深く入っていたため、大きく肉を切り取られた。
南京大虐殺遭難同胞記念館の朱成山館長は、「生存者は南京大虐殺の証人だが、年をとるにつれて、高齢の生存者が次々と世を去っていった。現在生き殘っている人はわずか300人ぐらいしかいない」と話した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月12日