大部分の日系自動車メーカーはみな中國國內でエンジン、変速ギア裝置を生産しているが、最重要と位置づけられる部品は輸入である。目下在中國の日系自動車の國産化率は70%以上に達しており、一部の車種では80%から90%に達している。だが、稅関の統計數値によれば2010年の中國の自動車部品の総輸入額は273.66億米ドルであり、そのうち日本からの輸入は109億米ドルで、これは前年同期比で29%の増加である。また日本製の部品輸入額が中國の部品総輸入額に占める割合は39.9%にも達している。
海外戦略の発展が最も好調なトヨタで言うと、高効率の生産を保証するためにある種の精密部品は厳格な海外注文書生産方式を採用しており、3から6ヶ月前には日本に発注をしなければならない。この事から推測すると現在の在庫でわが國國內での短期間內の正常な生産は保証出來るはずである。もし日本側での正常生産への回復や輸送のための時間がかなりかかるとすると、日本の自動車メーカーが中國市場でのマーケットシェアを失うきっかけになる事が避けられない。
完成車の輸入面では2010年に中國は日本から25.3萬臺の自動車を輸入しており、わが國の輸入量の3分の1を占めており、EUに次ぐ。上海のレクサス、インフィニティの代理店によると、現在完成車と部品の在庫は充足しており、地震後一週間程度は大きな影響はない、ただ今後の市場の方向は日本の本社の採る措置によって決まるとしている。
インドは、中國と比較して日本の自動車部品に対する依頼度が極めて大きい。トヨタ、ホンダ、日産、三菱、スズキ等の企業はすべてインドに合資會社を設立しているが、これらは皆主に日本からの輸入部品に依拠する形で生産をしており、目下、これらメーカーの部品供給業者は地震の影響のために既に生産を停止している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月17日