世界保健機関(WHO)は29日、福島第一原子力発電所の周辺30キロメートルの範囲外では、健康面でのリスクは無いとの見方を示した。人民日報が31日に伝えた。
WHOは「多くの國々でごく微量の放射性物資が検出されているとの情報が各種ルートを通じて入って來ているが、日本以外の國々に福島第一原発事故による健康被害が及ぶことは現段階では考えらない」と改めて表明した。
また、中國國家原子力事故応急協調委員會は30日、福島第一原発事故の中國への影響について、國際原子力機関(IAEA)の最新分析データによると、福島第一原発狀況は次第に安定に向かっており、周辺環境の放射性物質は減少傾向にあると発表した。
中國國內の多くの省?市では、福島原発事故によって流出したごく微量の放射性物質ヨード131が大気中から検出された。しかし、この放射性物質は、巖石、土壌、建築物、食品、太陽などの自然放射による天然放射線量の10萬分の一より小さく、飛行機で2千キロメートル飛行した際に受ける宇宙放射線照射量の千分の一程度の量にすぎない。従って、環境や住民に健康面での影響を及ぼすことはあり得ず、防護策を講じる必要もない。
「人民網日本語版」2011年4月1日