寫真1:1996年発行の通勤用バス1ヶ月定期券と現在のICカード。このカードで地下鉄、市內バスに乗れる。バスは割引も。
北京首都空港に降り立つと、以前と同じようにタラップで地上に降り、バスに乗り込んだ。久しぶりの北京だ。
6年前に友人に會いに來て以來の北京。しっかり生活するのは20年ぶりだ。前回は留學生として、そして今回は中國の公的機関に就業するための訪中だ。この20年間もずっと中國関係の仕事をしてきたし、他の都市には出張も。日本でもニュースや情報には敏感だったと思う。この間の経済発展、北京オリンピックで激変した北京をわかっているつもりだった。しかし、私の想像を超える変化が待っていた。そして、変わらない部分も。
バスは建物に到著、自動ドアの向こうに空港ビル行きの電車が來た。
変わる町並み、生活、変わらない人情
私は日本企業からの派遣ではなく、現地の公機関へ就業したため、部屋を借りるところから始めなければならなかった。1989年から3年留學していた海淀區は自転車で隅から隅まで知っていたつもりだった。職場も海淀區、これなら安心と思っていたが、知っているのは地名だけ。周辺の様子は違う國といってもいいほど変化していた。