2.大人は手ぶら、全てのかばんは子どもが持つ
皇室のお姫様も例外ではない
これは、私にとって衝撃的光景だった。子どものお父さんでも、お母さんでも、おじいちゃんでも、おばあちゃんでも、みんな朝晩の送り迎えのとき、手ぶらなのだ。そして、上述の少なくとも2~3個の大小さまざまのかばんは、全て子どもが持ちながら元気に走り回っている。私たちは、やはり中國の伝統に従って、田田が手ぶら、私がかばんを持っていた。數日後、幼稚園の先生が私に話しかけてきた。「お母さん、Tinaは幼稚園では何でも自分でしているのですが…」、日本人はよく言いたいことの前半部分を話し、後半部分は相手に考えさせる傾向がある。私はすぐに先生が家の中での狀況を聞いているのだと思い、どう答えようか考えていると、また先生が言った。「例えば、登園時のかばんですが…」これは、日本人特有の遠まわしの指摘である。その日から、田田に自分で持たせるほかなくなってしまった。保護者會のとき、私はみんなに「中國の幼稚園では、みんな保護者がかばんを持ちます」と話した。今度は日本人の母親たちが「えっ!」と驚き、口々に「どうして?」と聞いていた。どうしてって?それは、中國人の子どもに対する愛情の方がより大きいからではないだろうか。
3.著替えの繰り返し