文=在日學者 劉迪
2012年5月4日、NHKで『アジアで花咲け!なでしこたち』という大型特別テーマ番組が放送された。番組には20代と30代の女性がそれぞれ10名參加し、自信のアジアでの體験と、今後の人生設計について話した。番組內では、アジア各國で成功を収めた女性のサクセスストーリーも紹介された。
近年、アジアで働く若い日本女性がどんどん増えており、なかでも獨身の人が多い。特別テーマで紹介された熨斗麻起子さんはその1人である。熨斗さんは今年39歳で、17年前の大學卒業時、運良く中國大陸の大學が日本語教師を募集している情報を目にし、何のためらいも無く、中國での最初の仕事を始めた。2年半の契約期間が終了すると、彼女は香港を経由して日本に戻る予定だった。當時は丁度、香港が返還された年で、香港がビジネスチャンスに溢れていると熨斗さんは感じ、中國に留まる事を決意、深センの日系企業での仕事に就いた。今では、彼女は深センの飲料水メーカーの社長であり、會社の年商は1億2000萬円だ。
植村稚子さん(34歳)は、大學卒業後、造酒會社に10年間勤めていた。この間、彼女は仕事で頻繁に日本とシンガポール間を行き來していた。彼女から見るシンガポールは清潔で、いたるところにコンビニがあり、日本と大した差がない國だった。そのため、彼女は仕事を辭め、社長になる道を選んだ。シンガポールで、彼女は飲食投資コンサルティング會社を立ち上げ、シンガポールに進出を考えている飲食業界企業のコンサルティングを行なった。造酒會社に勤めた10年の間に、彼女は幅広い人脈を手に入れていた。それこそ、彼女の自信の源である。