「日米同盟の存在意義はまったくない」
――米國のアジア回帰の戦略、それに將來のアジア情勢をどう見ますか。
米國のアジア回帰の戦略は実は、日増しに強大になる中國にいかに対抗するかという戦略です。中國は強大になり、中國とは良好な関係を維持すべきだと考える人がいます。けれども、米國の軍隊は可能であれば、全力を盡くして中國を抑えこむことにするだろう。過去の米ソの関係と同じです。もちろん、米國は昔の比ではありません。ですから、日本や韓國、ベトナム、フィリピンなどと連合して一緒になって中國の戦略に対抗するしかありません。
日米同盟については、その存在意義はまったくない、と思います。例えば、中國は核兵器を保有していますが、日本に向けて発射することはまずないでしょう。中國が米國の核兵器を恐れているから発射しない、というわけではなく、発射する意義がないからで、発射すれば、中國にマイナスの影響をもたらすだけです。釣魚島の問題もそうです。日米安保條約は日本の利益を保護するためにあるのではない、と私は考えています。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年7月27日