日本の華字紙「新華僑報」ウェブサイトの記事によると、2020年までに30萬人の留學生受け入れを実現させるため、日本政府は様々な優待政策を次々と打ち出している。今後もさらに多くの中國人留學生が日本に渡ることになるだろう。熱い理想を胸に抱く彼らの、新天地に対する期待は高まるばかりだ。
周鶴さんは港町である大連の出身だ。大連では夏になると、內陸から観光客が大挙してやってきて、海鮮を食べたり、海水浴をしたりして楽しむ。高校1年と2年の夏休み、周鶴さんは父親のコネクションを使って浜辺を借り切り、1萬元近く儲けた。高校3年には、「學生ビジネスマン」の業績が學內に広く伝わり、「鶴兄貴」を慕う「舎弟」たちが増えていった。
その後、周鶴さんは大學入試に失敗した。両親は再受験を希望したが、當人は日本行きを選んだ。というのも両親の友人の中には子供を日本に留學させる人がいて、親のために娘や息子がまとまったお金を持って帰ったと自慢していたからである。夏休みに金を稼いだ経験を持つ周鶴さんにとっては、日本は簡単に金を稼げる國に映った。だからこの國で腕試しをしたいと考えたのだ。