日本の『産経新聞』は21日付1面の「産経抄」で、ある大學教授が冗談で言った言葉を引用し、「日本の不幸は中國のそばにあることだ」と記した。同コラムは、日本の反中分子の「釣魚島上陸」が引き起こした中國の青年による反日デモについて、中國の若者の反日感情は中國政府の反日教育によるものだと指摘。また、教授の著作『中國「反日」の源流』を引用し、中國の反日デモは1910年代に始まり、その原因は明?清の時代以來の中日両國の社會構造の違いで、近ごろの反日デモは若者の貧富の差の拡大に対する不満が原因だとした。反日は言い訳にすぎず、日本の不幸である。コラムはさらに、日本は経済力を取り戻し、防衛を強化し、中國に対抗すべきだとの見方を示した。

この文章のロジックは実に訳のわからないものだ。日本人の釣魚島上陸に中國人が腹を立てることに不満を示している。相手の左頬を打ち、さらに右頬も打たないと気がすまないということか。デモを貧富の差のせいにするとは、もっと訳がわからない。貧富の差が縮小すれば主権を放棄してもよいということか。では、日本の貧富の差はそれほど大きくないのに、領土野心がそんなに強いのはどうしてか。『産経新聞』は1910年代のことを持ち出し、歴史と現実に無意識に目を向けた。その理由として、當時2つの出來事があったことが挙げられる。一つは「対華21ヶ條要求」で、日本は中國を滅亡させようとした。もう一つはパリ講和會議で、日本は山東半島を奪おうとした。『産経新聞』が言うように中國の反日デモの原因がこの2つの出來事だとすれば、日本による釣魚島占領は「対華21ヶ條要求」、山東半島の奪取と同じ性質ということになる。日本が欲しいものを得られなかったため、『産経新聞』は不幸だと感じたというわけだ。

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