中國の新しい指導グループの印象、安倍政権の現狀、中日関係の行方などについて、「參考消息」の記者は日本の前衆院議長、前自民黨総裁の河野洋平氏をインタビューした。「新華ネット」が伝えた。
記者:中日の海洋問題の現狀をどう思うか。
河野洋平氏:非常に懸念している。雙方の主張には筋が通った所があり、行動の際にも一定の自制を見せている。しかし海上の狀況は不安定であり、いつでも波が立ち、両國の船舶が衝突する可能性がある。小さな問題でも、大きな不幸をもたらす可能性があるのだ。また一方の船舶が、荒波により沈沒した場合、もう一方がこれを救助するかも問題になる。
さまざまな望ましくない狀況を防ぐため、雙方は慎重になる必要がある。どちらかだけが慎重になった場合、前線で働いている人は不満を抱くだろうから、雙方が一歩引き下がるべきだ。両國の首脳が會談し、大局を立腳點とし、両國の友好交流?提攜強化という共通認識に達することが、最良の方法だと思う。首脳會談は前線に最も明確な情報を伝えることが可能だ。
首脳會談を実現するために、両國の外交當局もしくは海洋事務當局はホットラインの設置、不測の事態が生じた場合に互いに救助できるようにするなど、細やかな點で協議を進めるべきだ。全體的に見て、両國は海洋問題の危機管理メカニズムを構築し、それから首脳會談を行うという順序の方が妥當だ。
記者:対話の時期はいつ頃がベストか。
河野洋平氏:日中の新たな指導部が誕生したのだから、早ければ早いほど良いと思う。両國は接觸の意向を持っているが、國內の反対の雑音と圧力に直面している。私は日本で、このような聲を何度も耳にしたことがある。これらの人を説得し、これらの困難を克服するため、雙方はさらに取り組む必要がある。私は會談は早ければ早いほど良いと思うが、成功に向け十分な準備をするべきであり、雙方が一定の信頼の基礎を構築してから実施するべきだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年4月2日