中日の春暁ガス田を巡る爭い、エネルギー局元局長が経験を語る①通産大臣の無禮な外交流儀
會談はこのようなムードのまま終了した。會場のドアが開くと、中川氏が連れてきた日本の60數人の記者がどっと押し寄せ、中國國家発展改革委員會エネルギー局の徐錠明局長(當時)が私をかばい、撮影機材にぶつかった。中川氏はすぐさま別の部屋で、日本メディアの記者會見を開き、中國政府の東中國海問題について抗議を行ったと述べた。中川氏は記者會見後に帰國し、APECエネルギー大臣會合には出席しなかった。中川氏の今回の目的は政治ショーであり、日本國民に強硬姿勢を示し、自らの政治資本を勝ち取るためのものだった。
これは私が初めて身をもって體験した、日本右翼政治家のやり方だ。外見から言葉遣いに到るまで、日本という世界で影響力を持つ大國に、このような政治家がいることに驚かされた。中川氏は私に不快な印象を殘した。亂暴で外交マナーを知らず、政治資本を得ることばかりに熱中し、私が日本で學習していた際に出會った數多くの禮儀正しい日本人のイメージからはかけ離れていた。私は日本にこのような政治家が現れたことを懸念している。
上述した接觸があったため、私は中川氏の動向に注目していた。まさか彼がさらに出世し、自民黨政調會長に就任し、日本を代表しG7の會議に出席するとは思わなかったが、その後スキャンダルが生じた。まずは晝に酒を飲み、真っ赤な顔で午後のG7記者會見に出席し、しどろもどろになり、世界各國の物笑いになった。日本國內の世論も、無様な中川氏は日本人の恥さらしだとし、一斉に非難した。その後さらに、中川氏が自宅で急死し、アルコールが原因と疑われた。このような素養の人間が日本の政界で高い地位を占めるとは、日本の政治環境に対して懸念を禁じ得ない。(張國寶:全國政治協商會議経済委員會副主任、國家エネルギー委員會専門家諮問委員會主任、國家エネルギー局元局長)
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年6月4日