それは良好な中日関係が経済、政治、外交、安全保障方面で中國に対する戦略的要求を満たすことから、首脳會談開催の呼びかけにみられるように日本も両國関係の改善と発展を望む一方、中國の核心的利益に関わる問題をめぐる既得利益を手放したくないという思いがある。特に釣魚島問題に関しては時間と空間を引き換えに長期占拠によって目的を果たす構えだ。
日本は、実質的問題で妥協も譲歩もせず、首脳會談といった類の外交手段だけで両國関係の改善を図る計算だ。良好な中日関係は経済、政治、外交などの方面で中國に対する戦略的要求を満たす上、「平和的友好」という雰囲気の中、中國の重大な利益を引き続き不法占拠することができる。
こうした企みでもちろん中國は騙せない。トップの交流を再開し、中日関係を改善したい(結果)なら、実質的問題に対して中國側の求めに応じなければならない(原因)ことを日本は認識すべきだ。前者を結果、後者を原因とすると、原因があればこそ結果が出るが、日本は結果だけを求め、因果関係を逆にして結果を原因と見なそうとさえしている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月6日