日本では近年、學習力の低下という厳しい基礎教育問題に直面している。小學生から大學生まで基本的な科學知識も身についていない學生が多くいる。これは日本政府も省察している點だ。調査によると、少子化の影響を受け、日本の大學は受験生が減少し、そのため入試の難易度を下げて學生數を確保しようとした。そのため、小中高生の知識への要求も次第に小さくなっていた。新人社員が基礎知識に欠けていたり、考える力が弱いため、研修に長い時間がかかってしまうと嘆く日本企業は少なくない。
表面だけの教育改革は避けるべき
ドイツの教育専門家ホフ教授は「環球時報」の取材に対し、中國が進める基礎教育改革の出発點は良いものであるが、過去のものが必ずしも間違っているというわけではなく、アジアの教育の良い部分は殘していかなければならないと語る。アジアの基礎教育は知識を重視し、歐米諸國は子どもの創造力や潛在能力の発掘に力を入れ、両者の教育方法にはそれぞれ利害がある。現在歐米諸國もアジア教育の精神を取り入れ、適度な試験や基礎知識教育を取り入れ始めている。アジアの教育も子どもに自由な時間とより多くの選択を與える改革を進めなければいけないとホフ教授は指摘する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年9月12日