あの青い太っちょが中國の銀幕に帰って來た。28日、日本のアニメ「STAND BY ME ドラえもん」(以下「ドラえもん」)の上映が中國で始まった。興行収入統計サイト「電影票房」のデータによると、人々の子ども時代の思い出の詰まった「ドラえもん」は初日、2000萬元の売り上げを記録した。日本共同通信によると、3年ぶりに中國の映畫館で上映される日本映畫「ドラえもん」は幅広い年齢層の観客を集める見込みだ。
日本経済新聞の28日の報道によると、中國の映畫館で最後に公開された日本映畫は2012年7月の「ウルトラマン」だった。その後、日本政府による釣魚島の「國有化」で、日本映畫と中國の銀幕との縁は遠ざかっていた。中日両國の映畫界の絶え間ない働きかけによって「ドラえもん」の中國上映が実現した。「中國の子どもにも広く愛されているドラえもんが、日中関係の改善ムードに追い風を吹かしてくれるのではないか」との期待が高まっている。
「ドラえもん」は昨年8月に日本で公開された。原作の第1話「未來の國からはるばると」から始まり、ドラえもんと主役ののび太の出會いから別れ、再開までを描く心溫まるストーリーである。原作でおなじみのジャイアンやしずからももちろん登場する。「ドラえもん」の日本での興行収入は83億8千萬円(約4億2千萬元)に達し、昨年の邦畫興行収入第2位となった。日本の映畫サイトでは3.78點(満點5點)の評価を得て、第38回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞を獲得した。中國語版「ドラえもん」の吹き替えには、テレビ版ドラえもんの聲優?劉純燕のほか、韓庚や周冬雨らのスターも起用された。