國連の潘基文事務総長が中國の招待を受け、抗日戦爭?世界反ファシズム戦爭勝利70周年を記念する閲兵式に出席したことについて、恥をかいた日本政府と與黨の怒りが収まっていない。メディアの報道によると、安倍晉三首相の腹心、荻生田光一総裁特別補佐はテレビ番組に出演した際に、潘事務総長を公然と批判した。
荻生田氏は、「國際社會は韓國人に國連事務総長を擔當する能力がないことに気づいている。潘事務総長が中國の閲兵式に出席したことは、ワールドカップの主審が特定の國の試合に參加したようなもので、不適切な行為だ」と述べた。潘事務総長が中國の閲兵式に出席したことについて、日本が批判するのはこれが6回目だ。潘事務総長に噛み付く日本の関係者は、偏執狂じみている。
荻生田氏の発言は荒唐無稽だ。日本が當時の日本軍國主義の敗北を祝いたくないからといって、戦勝國の子孫が勝利を祝う権利はないというのだろうか?今年閲兵式などの記念活動を実施した國は、中國だけだというのだろうか?國連が中國の抗戦記念に中立を維持すべきならば、世界各國も「中立」を維持し招待を斷るべきだったのだろうか?公平?正義?平和を守る際に、國連が中立的になることがあるだろうか?正義感のある國が、どうして中立的になるだろうか?
抗戦勝利70周年の閲兵式は、歴史を振り返り平和を守るためであり、敗戦國の子孫を敵とするためではない。日本は戦後70年の平和的発展で確かにある程度の成績を収めており、現在の日本をかつての軍國主義と同等とする國はない。しかし日本當局が現代日本と軍國主義の日本をイコールで結び、抗戦を記念する関連活動が現代日本を敵とすると判斷するならば、人々は日本の指導者の政治的素養を疑わざるをえない。萩生田氏の発言は潘事務総長を侮辱し、閲兵式に出席した各國の首脳、閲兵式に參加した各國の軍隊、さらには現代日本を侮辱している。
中國の閲兵式は抗戦勝利70周年を記念し、さらに未來を見據え平和の基礎を固めるためだ。過去と未來の問題について、日本はこれを切り離そうとする一方で、しっかりと結びつけようとしている。さらには現代日本を尊重するならば、抗戦の記念に中立を維持すべきという馬鹿げた結論を導き出している。これはその陰険でドス黒い內心を浮き彫りにするだけだ。周知の通り、暴力的な歴史に別れを告げる最良の方法は、暴行を認め率直に謝罪し、反省し過ちを改めることだ。しかし日本は正反対のことをしている。日本が將來的に、軍國主義の日本と何らかの関連性を持つのではないかという懸念を禁じ得なくしている。
國連も、世界各國も、日本の多くの人々もこの懸念を抱いている。(筆者:沈丁立 復旦大學國際問題研究院副院長)
「中國網日本語版(チャイナネット)」2015年9月16日