トランプ氏に見せつける外交ショー
これは安倍首相が主演しオバマ大統(tǒng)領(lǐng)が協(xié)力する外交ショー、トランプ氏に見せつける芝居だ。
トランプ時代の米日関係は、依然として不明瞭だ。しかしトランプ氏の大統(tǒng)領(lǐng)選中の発言を見ると、米日同盟関係は変化に直面している。まずトランプ氏は米日同盟関係について、「國際主義」を守らず、功利主義を貫く。日本は自國を自分の手で守るか、米國からの保護を買わなければならない。トランプ氏はまた日本を貿(mào)易のライバルとし、日本に対してより厳しい貿(mào)易戦を展開する。
さらにトランプ氏はTPP離脫を決定しており、この奇抜な経営者出身の大統(tǒng)領(lǐng)が、選挙中の約束を徹底的に実現(xiàn)することをアピールしている。そのため安倍首相はリマAPEC首脳會議に出席する前に回り道をし、ニューヨークでトランプ氏と會談することで、米日安保の真の意図に探りを入れ、米日同盟の未來を確認(rèn)しようとした。安倍首相とトランプ氏は歓談したが、安倍首相は米日関係の未來について自信を深めなかった。
安倍首相は真珠灣を訪問し、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)と政治の芝居を打つことで、トランプ氏に米日同盟関係の現(xiàn)実的な重要性を示そうとしている。
これは安倍首相が米日関係の未來に自信を持っていないことを浮き彫りにしている。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)もトランプ氏が、米日外交のレガシーを継承するか確認(rèn)できていない。
確かにトランプ氏は外交面で、軽率な風(fēng)格を示し初めている。駐米英國大使を逆指名し、臺灣の蔡英文氏と電話會談をするといった、外交の儀禮に背き米國主流の外交路線を覆すやり方により、ホワイトハウスは懸念を深め、外交の火消し役にならざるを得なくなっている。
トランプ氏が米日関係について、どのような変わった言行を見せるかについては、想像し難い。これは安倍首相が最も懸念していることだ。安倍首相が戦後日本の長命首相になれたのは、外交面でオバマ大統(tǒng)領(lǐng)と米日同盟関係を強化できたからだ。トランプ時代の米日同盟関係に変化が生じれば、たとえそれが微調(diào)整だったとしても、安倍首相の政権運営の基盤が揺らぐことになるだろう。
安倍首相が真珠灣を訪問し、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)と世界に向け政治の二人芝居を打つ。重要なのはトランプ氏に意図を理解させ、この芝居に招き入れることだ。(筆者:張敬偉 察哈爾學(xué)會高級研究員、中國人民大學(xué)重陽金融研究院客員研究員)
?中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)? 2016年12月8日