複數の政府関係者が19日、政府がミサイル防衛のため配備を計畫、斷念した地上配備型迎撃システム「イージス?アショア」の代替策について、海上自衛隊が現在保有している駆逐艦を改修して対応する案を検討していることを明かした。イージス?アショアのレーダーは配備予定だった地上に配備する。
日本政府は9月末までに代替策の基本方針を固める。
日本の河野太郎防衛大臣は6月25日、イージス?アショアの配備計畫の斷念を正式に発表した。これは迎撃ミサイルの発射後、ブースターが付近の住宅地に落下する恐れがあるからだ。
19日付産経新聞は複數の政府関係者からの情報として、日本政府は海上自衛隊が現在保有している駆逐艦を改修し、イージス?システムを搭載することを検討中と報じた。レーダーは配備予定だった地上に配備する。
産経新聞によると、駆逐艦の改修で対応すれば、迎撃ミサイルのブースターは海上に落下し、陸上配備により付近の住宅地に落下する問題は解消される。
また産経新聞によると、上述した案は予算を抑えられ、すでに65億円を支出しているレーダー設置の関連費用も無駄にならない。政府は退役が予定されている駆逐艦を改修することで、「延命措置」による日本の海上防御能力への影響の回避を検討している。
日本政府は以前、イージス?アショアの配備にこだわれば、ミサイル防衛システムの設計を変更するため10年の時間と2000億円の費用がかかると見積もっていた。時間的コストと財政予算が高くつきすぎ、かつ新たな配備先を探すのが困難だ。
産経新聞によると、政府?自民黨內ではこのほか、イージス艦2隻を新造する案も検討されているが、調達費が高額になる問題がある。人工浮島にイージス?アショアを設置する案はテロリストなど外部からの攻撃のリスクが高い。新たな別の場所に配備すれば現地住民も反発する。
駆逐艦の改修にも問題がある。イージス?アショアと海上駆逐艦の間の無線通信が妨害される恐れがある。既存の駆逐艦を使用することで、海上自衛隊の人手不足がさらに深刻化する。
日本の安倍晉三首相、麻生太郎副首相兼財務大臣、茂木敏充外務大臣、河野太郎防衛大臣、菅義偉內閣官房長官は17日に首相官邸で國家安全保障會議を開き、イージス?アショアの代替策について検討した。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2020年7月21日