新型コロナウイルス感染癥が世界を変えており、誰もが歴史を目撃している。後世の人々に今日の人々がいかに新型コロナの中で生きているかを伝えるため、日本各地の博物館が今後の「収蔵品」として、マスク、寫真、チラシなど感染癥関連の「史料」を集めている。日本の『東方新報』が28日に伝えた。
北海道浦幌町が現地に設立した博物館は2月より、市民に感染癥関連の物品を提供するよう呼びかけている。同博物館には現在まで、約200點の「収蔵品」が集まっている。これには日本政府が無料で配布した布マスク、感染癥により中止された記念イベントのチラシ、それからテイクアウト奨勵のクーポン券などがある。浦幌町博物館の職員は「これらの日用品が捨てられる前になるべく保存したい。後世の人々が私たちがいま置かれている時代を振り返る際に実物を見ることができれば、より客観的に検証できるだろう」と述べた。
東京都の國立國會図書館では、新型コロナ関連情報を扱った行政機関などのウェブサイトの大量のデータが保存されている。早稲田大演劇博物館は、劇場や劇団に延期や中止になった公演のパンフレットや臺本などの提供を呼びかけている。
また大阪府吹田市立博物館では、保健所から提供された防護服やフェースシールド、薬局でマスクを買い求める人々の行列を収めた寫真も集まった。同博物館の職員は「この時代の記憶されるべき物を未來の人々に伝えたい」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2020年7月30日