安倍晉三氏は日本の首相を辭任したが、人々の視界から姿を消しておらず、むしろより頻繁に公の場に姿を現している。一部の日本メディアは、首相再選に向けた動きと憶測している。ところが複數の日本メディアは最近、「桜を見る會」などのスキャンダルを伝えている。安倍氏が渦中に陥り、かつその裏側には現職の菅義偉首相の影があるのではと疑われている。
9日付『東京新聞』によると、安倍氏の最近のスキャンダルは政治資金と関連している。製薬會社「日本ケミファ」は昨年6月、「獨占禁止法」に違反し公正取引委員會から警告を受けた。その後この會社は、安倍氏が所屬する自民黨山口県第4選挙區支部に12萬円を獻金した。そのため安倍氏側がなぜ同社からの獻金を受け取ったのか、裏で取引が行われていたのではと疑問視する聲が上がっている。
安倍氏と関連する多くの政治スキャンダルが連日次々と発覚しているが、うち最も深刻なのは安倍氏が公金で桜を見る會を開いた疑いだ。日本メディアの報道によると、安倍政権は2013?19年にかけ毎年桜を見る會の前日の夕食會を開いていた。消息筋によると、安倍氏とその後援會は2015?19年に夕食會に費用を補填していた。東京地検特捜部は「政治資金規正法」に違反した疑いで安倍氏の公設第一秘書を逮捕した。また安倍政権の2人の農林水産大臣が企業から不正な獻金を受け取っていたとして、東京地検特捜部の捜査を受けている。
『週刊朝日』は9日、自民黨內の関係者の話として、最近のスキャンダルは自民黨內の権力闘爭と関連していると伝えた。菅氏は安倍氏の辭任後、何度も公に不満を表しており、そのため調査中の案件の情報をメディアに漏らしているというのだ。ロイター通信は、桜を見る會のスキャンダルをめぐる調査により、菅氏が圧力を受けていると伝えた。安倍政権の內閣官房長官だった菅氏は、何度も國會で安倍氏の代わりに答弁し、安倍氏が違法行為を知らなかったと述べた。首相就任後、菅氏は野黨議員からの関連する質問に答えていない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年12月10日