中國軍と関係するハッカー集団による対日サイバー攻撃に関する日本メディアの報道について、外交部(外務省)の汪文斌報道官が20日の定例記者會見で質問に答えた。
【記者】中國軍と関係するハッカー集団が日本に対するサイバー攻撃を200回近く行ったとする日本メディアの報道について、中國側としてコメントは。
【汪報道官】報道に留意している。中國が一貫して強調しているように、サイバー空間はバーチャル性が高く、追跡が困難で、アクターが多様だ。サイバーインシデントの捜査及び特定に際しては十分な証拠に基づくべきであり、いわれなき憶測をしてはならない。中國はそれがいかなる國や機関であろうとも、サイバー攻撃問題にかこつけて中國を中傷し、あるいは卑劣な政治目的のためにサイバーセキュリティ問題を利用することに斷固として反対する。
私が強調したいのは、サイバー攻撃は各國が共通して直面する試練だということだ。中國國家インターネット経済センターの報告によると、今年2月だけで中國國內の83萬のIPアドレスのホストコンピュータが8734のトロイの木馬やゾンビプロセスによってコントロールされ、その70%は國外からのものだった。中國は各方面と対話や協力を強化し、サイバーセキュリティ上の脅威に共同で対処したい。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年4月22日