「新型コロナウイルス肺炎が予想以上に速く私たちを包囲している」とフランスの著名伝染病専門家のコム氏が述べたように、この週末、新型コロナウイルス肺炎は多くの歐米諸國で蔓延し、米國では新型肺炎による初の死者が出た。3月1日時點で、イタリアの新型肺炎感染者は1000人を超え、フランスとドイツでも急増し100人を超えた。
新型肺炎は世界的な公共衛生危機となっている。各國の態度にも変化があり、ホワイトハウスは3月に予定していたASEAN諸國指導者との特別サミットを無期限で延期し、フランス保健省は5000人以上が集まる大型行事を禁止し、中國と同じように「マスクを醫療関係者に譲る」よう呼びかけた。ドイツ國民は政府危機部門のアドバイス通り、10日以上の食料を用意した。
米疾病管理予防センター(CDC)は2月29日、米西海岸のワシントン州で28日晩に1人の新型肺炎患者が死亡したと発表した。米國で最初の新型肺炎による死者となる。2月29日時點で、米國の新型肺炎感染者は69人になった。
ワシントン州は緊急事態宣言を出し、州知事は必要時に州兵を動員することを許可した。これまでに、多くの州と地域の保健當局が患者の検體をCDC本部に送ったが、結果がわかるまで數日かかる。米國食品醫薬品局は2月29日、300~400カ所の実験室で新型肺炎の検査を実施することを許可し、病例の報告數は今後數日で急増する可能性がある。