スイス?ローザンヌの國際経営開発院(IMD)はこのほど、「2001年世界競爭力報告書」を発表した。これによると、昨年2位だった香港と3位だった米國が同率1位で、昨年首位のシンガポールは3位に後退した。中國臺灣は、「臺灣海峽両岸経済協力枠組合意(ECFA)」の追い風を受けて6位に躍進、中國大陸部は昨年から順位を1つ下げて第19位だった。
香港メディア報道によると、IMD世界競爭力ランキングは、政府の効率性、企業の効率性、経済狀況 インフラ建設の主要4項目を評価の上決定されるという。首位の香港は、「政府の効率性」と「企業の効率性」の2項目でトップ、「経済狀況」は4位、「インフラ建設」は、昨年の23位から今年は21位に上がった。さらに細かい指標で香港の順位を見ると、「公共財政」「國際投資」「商業法規」「金融」「態度と価値観」「ハイテク建設」6項目で世界首位となった。
昨年18位だった中國大陸部は順位を一つ下げ、19位だった。臺灣は順位を2つ上げて6位に躍進した。臺灣経済の強靭さ、目覚ましい回復力、昨年のECFA締結による大陸部?香港との貿易増、企業の信頼と楽観視の高まり、大陸部観光客の大幅増などが全て、臺灣経済にプラス作用を及ぼした。
今年の世界競爭力ランキング4位から10位は順次、スウェーデン、スイス、臺灣、カナダ、カタール、オーストラリア、ドイツだった。韓國は22位、日本は26位。日本政府の効率性に対する評価は、企業の効率性よりずっと低かった。ランキングの最下位は、昨年から順位を1つ下げたベネズエラ。
IMDは毎年1度、「世界競爭力報告」を発表している。世界の主要國家?地域の政府統計が3分の2、実業界に対するアンケート調査が3分の1の割合で評価対象となり、ランキングが決まる。
「人民網日本語版」より2011年5月20日