中國気象局の許小峰副局長は10日、「中國では、自然災害全體のうち、気象災害が約70%を占めている。地球規模の気候変動が生じるなか、異常気象が発生する確率は上昇の一途をたどり、正常範囲を超え、予測不可能な規模で、突発的に気象災害が発生するケースが目立ち、そのリスクは日を追って高まっている。これに反し、気象災害予防に対する國民の意識はまだ十分とは言えず、基本的な常識さえ知らない人もいる」と述べた。人民日報が伝えた。
今年5月12日は、中國で4回目の「防災減災デー」にあたる。今年のテーマは、「防災減災文化を広め、防災減災害意識を高める」。5月7日から13日は、防災減災PRウィークとなっている。
許副局長は、「中國は、世界でも気候変動が最も著しい國のひとつであり、異常気象の発生率は高まる一方となっている。正常範囲を超え、予測不可能な規模で、突発的に気象災害が発生するケースが目立ち、そのリスクは日を追って高まっている」と指摘。気候変動の影響が最も顕著に現れる気象災害は、洪水と干ばつだ。降水量の分布不均衡や異常な気溫変動などが、洪水や干ばつなどの災害の頻発を招く。
中國全土の70%以上、全人口の50%以上、工業?農業地域と都市の80%で毎年、程度の差はあるものの、気象災害による被害や影響を受けている。臺風、暴雨、干ばつ、砂嵐、落雷、雹など重大気象災害によって影響を受けた國民は延べ4億人に達した。
許副局長は、「國家?省級気象部門は2009年以降、微博(ミニブログ=中國版ツイッター)に公式アカウントを次々と開通している。昨年末の時點で、省級気象部門政府のミニブログは41、全國気象ミニブログのフォロワー數は計700萬人を超えた。ミニブログは今では、國民にとって非常に役立つ気象情報源となった」と話した。
昨年末の時點で、気象情報を配信する攜帯電話ショートメッセージサービス(SNS)の登録ユーザー數は約1億3千萬人。増水期、全國の気象部門は1日あたり100萬の気象関連ショートメッセージを水害予防擔當職員から無料で配信している。2011年、攜帯電話で早期警報ショートメッセージを受信した人は、全國で延べ約40億人に達した。
「人民網日本語版」2012年5月11日