(六)改革開放は一段と深化した
重點分野と肝要な部分の改革は新たな進展をみせた。農村の改革はいっそう進み、集団所有林地の林権制度改革は全國的規(guī)模で進められ、農家への使用権付與が確定した林地は一億ヘクタールにのぼり、全國の集団所有林地の六〇%を占めている。企業(yè)の改革は新たな一歩を踏み出し、年初一四二社あった中央企業(yè)は調整をへて一二九社に減り、試験的に取締役會を規(guī)範化した企業(yè)は二四社に広がっている?;P電信業(yè)関連企業(yè)の資産?業(yè)務再編がほぼ完了し、第三世代(3G)移動體通信業(yè)の市場競爭の枠組みが初歩的に形成された。中小企業(yè)の発展をいっそう促進する若干の意見を公布、実施し、民間投資の奨勵?誘導策を積極的に検討、制定し、中小企業(yè)の市場參入範囲を拡大し、市場參入のハードルを引き下げ、投融資ルートを広げ、投資環(huán)境は改善された。財政?稅制?金融の改革は積極的な成果をあげ、消費型付加価値稅に転換する改革を全面的に実施した。精製油価格と租稅?費用の改革は順調に進められ、道路整備費など六項目の費用徴収は完全に撤廃された。金融機関と資本市場の改革は引き続き深まり、「ベンチャーボード」(新興企業(yè)向け市場)が本格的に発足し、國家開発銀行の商業(yè)化転換と農業(yè)銀行の株式制改革が著実に進み、クロスボーダー取引における人民元建て決済の試行作業(yè)がスタートした。投資體制の改革をいっそう深化させ、引き続き投資の審査?許認可項目を整理し、政府投資の配置と管理方式を改善した。資源関連製品の価格および環(huán)境保護にかかわる料金徴収改革が著実に進んでおり、電力ユーザーと発電企業(yè)が直接取引する試みも進められた。醫(yī)薬衛(wèi)生體制を深化させる改革は全面的にスタートし、改革実施案および一五の関連文書を公表し、基本醫(yī)療保障制度の整備や、國家基本醫(yī)薬品制度の実施、末端醫(yī)療衛(wèi)生サービスシステムの健全化、基本的公共衛(wèi)生サービスの均等化の促進など、重點的な改革を秩序よく推進した。業(yè)績給制度改革が義務教育の學校、公共衛(wèi)生や末端醫(yī)療衛(wèi)生などの事業(yè)部門で実施され始めている。文化?報道?出版體制の改革も著実に推進されている。包括的改革試行區(qū)域における諸改革は秩序正しく展開されている。
対外開放は積極的な成果を収めた。労働集約型製品、ハイテク製品、高付加価値製品など六九五五のHSコードの製品の輸出稅還付率を四回にわたって引き上げ、穀物、化學肥料および一部の工業(yè)製品など一〇二品目の輸出関稅を撤廃し、もしくは引き下げ、また一八〇四項目におよぶ加工貿易制限類及び禁止類の目録を調整?削減し、貿易摩擦に積極的に対処し、外部環(huán)境の激変によってもたらされた不利な影響を効果的に軽減し、これによって輸出入の下げ幅は逐次縮小して、年末時點において下降から上昇への転換を実現した。年間輸出入総額は二兆二〇七二億二〇〇〇萬ドルに達し、そのうち、輸出額は一兆二〇一六億六〇〇〇萬ドル、輸入額は一兆五五億六〇〇〇萬ドルであった。國際市場が大きく冷え込んで商品価格が低下したことに加え、わが國の輸出製品は中?低級品が中心であるため、輸出入総額は一三?九%減少し、八%増の計畫目標を達成できなかった。外資利用構造を引き続き調整した。中?西部地區(qū)における外商投資優(yōu)位産業(yè)目録を公布、実施して、外資がハイテク産業(yè)や先端製造、研究開発の領域および資源節(jié)約型、環(huán)境保全型産業(yè)へ投下するように導いた。通年の外商直接投資(銀行、証券、保険の分野は含まず)導入額は九〇〇億ドルで、計畫目標を二四億元下回った。年末時點での國の外貨準備高は二兆三九九二億ドルで、前年末に比べて四五三一億ドル増加した。対外投資?提攜は世界的不況の逆風を跳ね返し、エネルギー資源の共同開発、企業(yè)の海外における吸収合併?買収、対外工事受注、労務協(xié)力は新たな進展をとげ、通年の対外直接投資額(非金融部分)は四三三億ドルで、六?五%増となり、対外工事受注の売上高は七七七億ドルで、三七?三%増となった。