――資源の節約と環境保護を地道に推し進めること。前向きな姿勢で気候変動に対応する。資源の節約と管理を強化し、資源保障能力を高め、耕地保護と環境保護にいっそう力を入れて取り組み、生態系整備と防災?減災システムづくりを強化し、持続可能な発展の能力を全面的に高める。一次エネルギー消費量に占める非化石エネルギーの割合を一一?四%に引き上げ、単位GDP當たりのエネルギー消費量、二酸化炭素排出量をそれぞれ一六%、一七%、主要汚染物質の排出総量を八%~一〇%低減させる一方、森林の蓄積量を六億立方メートル増やし、森林カバー率を二一?六六%とする。また、水利のインフラ整備を確実に強化し、大河川の重要な支流や湖沼、中小河川の治水を推進し、基本農地の灌漑と水資源の効果的利用の水準および水防の能力を著しく向上させる。
――人民の生活を全面的に改善すること。あくまでも雇用創出を経済?社會発展の最優先目標とし、労働者全體のために公平な雇用機會を創出し、今後の五年間に都市部の新規就業者數を四五〇〇萬人増やす。労働に応じた分配を主體とし、多種類の分配方式が併存する分配制度を堅持し、完全なものにし、経済発展と同じペースで、住民所得の増加を図り、労働生産性の向上と同じペースで、労働報酬を引き上げるようにする。さらに國民所得の分配における住民所得のウェートを逐次高め、第一次分配における労働報酬のウェートを引き上げ、合理的な所得分配の枠組みの形成を加速する。都市部住民の一人當たり可処分所得と農村住民の一人當たり純収入それぞれの年平均実質伸び率を七%超とする。貧困脫卻扶助基準を引き上げ、貧困人口を減らしていく。社會保障制度の充実を急ぎ、保障レベルをいっそう高める。都市と農村の基本養老、基本醫療保障制度を全國的に行き渡らせ、都市と農村における三種類の基本醫療保険の加入率を引き上げ、それを安定させ、政策の枠內で醫療保険基金の支給額を七〇%以上に引き上げ、全國の都市部の保障タイプ住宅のカバー率を二〇%程度にする。計畫出産という基本的國策を堅持し、関連政策を逐次完備させ、人口の長期にわたるバランスのとれた発展を促し、平均壽命一歳伸ばして七四?五歳とする。