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「中日友好丸」を慎重に前へ進めよう

人民中國  |  2007-09-24

「中日友好丸」を慎重に前へ進めよう。

タグ:中國 日本 関係 友好 35周年

発信時間:2007-09-24 18:09:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

溫家寶総理の訪日

私は溫家寶総理が「氷を融かす旅」を終えた直後に訪日し、中日関係について、日本の政財界の要人やジャーナリスト、學者らと意見を交換した。誰もが一致して認めたことは、昨年の安倍首相の訪中と今春の溫家寶総理の訪日がともに成功したということだった。

安倍首相の「戦略的互恵」の提案を中國側が受け入れたことや、溫総理が國會で、日本が何回も謝罪したことに理解を示し、政府開発援助(ODA)に対しもう一度感謝の意を表したことは、日本側に歓迎された。

中國の総理の國會演説を、中國と日本で同時に生中継するのは初めてのことであり、日本側はそれが不成功に終わるのではないかと心配していた。萬一、出席する議員が少なかったら、萬一、議員からヤジやブーイングが起こったら、と日本側は心配した。中國側は、中國が中日関係の改善を心から願っていることを、中國人にも日本側にも理解してもらうのは良いことだと考えて、生中継に同意した。結果は大成功だった。心配したようなことは起こらなかった。 いま、大切なことは  日本側は誰もが、中日関係を良い方向に変えて行かなければならない、と思っており、おそらく公然とこれに反対する人はいないだろう。しかし依然として、日本政界の要人の中には、一部の難しい問題を絶えず提起する人がいる。しかもその問題提起は、あまり理にかなっていない。例えば中川昭一自民黨政調會長の「日本はまもなく中國の第32番目の省になってしまう」という発言がそれである。

中日関係の発展は、政治的に、両國の指導者がしっかりと進む方向を定め、決してバックさせてはならないし、Uターンさせてもならない。必ず前へ進むことが必要であり、速いか遅いかは二の次の問題だ。最近6、7年、小泉內閣の時期は後退期であった。

両國総理の相互訪問で、いま、中日関係は下り坂から上り坂に転換しようとしている。この過程で、運転している両國の指導者は、いっそう慎重でなければならない。なぜなら、車が坂を上るときは、いっそううまく運転しなければならないからだ。どんなに性能の良い車でも、エンジンを止めず、アクセルを適當に踏み、適切なギアを選択して、注意深く運転しなければならない。

「氷はすでに割られた。それなら我々はどうすべきか」と中曽根康弘元首相は言った。私の答えはこうだ。「『中日友好丸』は前に向かって航海していかなければならない。進む方向は正しく、しかも慎重に。船には中日の共同の利益が載っている」

メディアの役目は重い

中國人は中國のメディアを見、日本人は日本のメディアを見る。普通の人は相手の文字を読めないし、ほとんどの人は相手の國に行かれないから、メディアに頼って相手の國を理解するほかはない。だからメディアの報道が全面的であるか、そうでないかは重大な問題なのである。

メディアがニュースをいかに選択するかには、それぞれ立場がある。日本のメディアは、日本の利益のためという立場に立つのは當然だが、日本のためにも中日友好を推進する必要があるという立場から報道すべきだと思う。もし、中日間の問題を誇張して報道すれば、日本の読者が正確に中國の日本に対する態度を理解することができなくなる。

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