クリントン長官による係爭解決の「処方箋」は「米國の參與と主導(dǎo)の下で、多國間協(xié)議?協(xié)力を行い、係爭解決の國際的枠組みを構(gòu)築する」というものだ。わかりやすく言うと、直接の関係國には自分で問題を解決する力がすでにないので、より多くの國々が參與?支援したうえで、米國が裁定を下す必要があるというのだ。クリントン長官が忘れがちなのは、中國とASEAN諸國はすでに「南中國海における各國の行動(dòng)宣言」を発表しており、合同作業(yè)部會(huì)會(huì)議も設(shè)置されているということだ。
これらの取り組みは実際に関係國間の相互信頼の強(qiáng)化に寄與し、係爭の最終的解決に向けてプラスの環(huán)境や良好な雰囲気を醸成している。中國にとって、歴史的要因による隣國との領(lǐng)土係爭は南中國海だけではない。これまで中國は隣國との2國間交渉によって數(shù)多くの領(lǐng)土係爭を有効に解決してきた。こうした係爭解決の過程で、武力で脅したり、少しでも無理強(qiáng)いしたことはない。同類の問題を解決する上で模範(fàn)と呼べるものだ。この種の係爭を解決する最良の道筋が當(dāng)事國間の直接の2國間交渉であること、そして多國間化?國際化がかえって事態(tài)をさらに混亂させ、解決をさらに難しくすることは、國際的な実踐によって証明されている。今日のアジアはとうに植民地時(shí)代のアジアではない。アジアの國々は自分達(dá)の間の國際問題を解決する能力を完全に備えている。他國による裁定や口出しは必要としていないのだ。
米國が南中國海係爭に懸念を表明する理由が存在せず、その処方箋も見事とは言えない以上、「クリントンは一體何を企んでいるのだ?」との疑問が當(dāng)然生じる。実はクリントン長官はすでに演説の中で、その秘密を漏らしている?!競S爭の解決は米國の國益に関わる」というくだりだ?,F(xiàn)代の國際問題において米國の「國益」は常に觸れられる問題だ。まるで米國には、「國益」と一言言うだけで、あらゆる問題に干渉する権利があるかのようだ。問題の発生地が米國からどんなに遠(yuǎn)く離れていようと、また、関係國が米國の関與を歓迎していようといまいと、米國は首をつっこまねばならないかのようだ。南中國海における米國の國益とは一體何なのか?海上輸送の自由や商業(yè)協(xié)力だけではないのではないか?ここまで來ると、クリントン演説に隠された本當(dāng)の意図が難なく見えてくる。つまり、南中國海問題の國際化?多國間化によって、本來澄みきっていたこの海をかきまわして濁らせ、水の濁りを大義名分に介入し、水の濁りに乗じて魚を捕まえ(=火事場泥棒を働き)、さらに大きな國益を獲得しようとしているのだ。今後事態(tài)がどう推移するか、人々は米國の次の動(dòng)きを刮目して待っている。
「人民網(wǎng)日本語版」2010年7月28日