ロシアのメドベージェフ大統領が1日、南千島列島(日本名:北方四島)を訪問した。これを受け、北方領土の主権を主張する日本の各界で不満の聲が高まった。ロシア大統領の今回の訪問は中國への応援だとする聲まであがっている。
JNNが1日に伝えたところによると、日本の前原誠司外相は1日、ベールイ駐日ロシア大使を招致し、メドベージェフ大統領による北方領土訪問は日本の原則的立場と相容れず、國民の感情を傷つけるものであるとし、抗議した。しかし、ベールイ大使はこれに対し、「大統領が自分の國の地域を訪問するのは、誰も制限できない」と反発。北方領土は完全にロシアの主権下にあるとの認識を示した。
報道では、日本政府のある「外交関係者」の言葉を引用し、メドベージェフ大統領の今回の訪問は、釣魚島問題に直面する中國政府に対する応援ではないかと分析している。
分析ではさらに、「中日の船舶衝突事件が発生した時、北京訪問中だったメドベージェフ大統領は、その後中國政府と『日本の歴史問題への共同対応』に向けた共通認識に達している。釣魚島であれ、北方領土であれ、中國とロシアにとっては日本の侵略戦爭後に殘された歴史問題であることに変わりはなく、共に解決する必要がある」と指摘している。
「人民網日本語版」2010年11月3日