次に「中國軍事脅威論」を大仰に唱え、これを口実に軍備を強化している日本に目を向けてみよう。1980年代以來、自衛隊の兵器は90%が國産で、かつその相當部分が世界先進水準にある。現在日本の宇宙?ミサイル産業は整った開発?生産システムを備えている。特にH2-AとM5ロケット、技術試験衛星、地球観測衛星、國際宇宙ステーションなども世界先進水準にある。日本の開発した「おやしお」級通常動力型潛水艦は世界最強クラスだし、イージス艦や「おおすみ」型揚陸艦も高水準で鮮明な特徴を備え、排水量約2萬トンの「ひゅうが」型護衛艦は実質的に準空母の機能を備えている。日本はすでに「広島型」原爆1000発を製造できるだけの核燃料を備蓄している。ひとたび必要となれば3-6カ月以內に原爆や水爆を製造し、1年以內に中?長距離ミサイル1000-2000基を製造することが可能だ。空軍はF15戦闘機を米國に次いで多く保有しており、その戦闘能力はアジア太平洋地域で最強クラスといえる。
貿易航路やエネルギー輸送ラインを守るには、空母を含む海軍力が必要だ。だが中國は國連安保理常任理事國の中で唯一、空母を保有していない大國だ。ブラジル、スペイン、さらにはタイさえも空母を保有しているが、どの國もこれを正常なことと考えている。インドは近年軍備を大量に購入しており、5年前後で3つの空母艦隊を保有する計畫だ。西側世界の軍の近代化は中國を遙かに上回っているのに、なぜ中國だけをこれほど差別し、厳しくあたるのか。
米國の第5世代ステルス戦闘機F22はすでに戦闘力を構成し、アジア太平洋地域に配備されている。中國が先日「殲20」の試験飛行に成功すると、米國や周辺國の安全を脅かすとのレッテルをすぐに貼られた。米國の空母艦隊は中國の門前を含む世界各地に出沒しているというのに、中國が相応の防衛力を発展させることは航行の自由を妨げると中傷される。これは、自分は好き勝手に振る舞っておきながら他國の自由は制限するという、覇道の論理ではないのか?
「人民網日本語版」2011年2月21日