ロシア連邦宇宙局は24日にウェブサイトで、今年夏から極東アムール州に「ボストーチヌイ」打ち上げ基地を建設(shè)し、打ち上げ活動の中心をカザフスタンのバイコヌール基地から移すことを発表した。ロシアは2015年に完成する新型ロケットで、有人宇宙船と宇宙輸送船をボストーチヌイ基地から打ち上げることも計畫している。

ロシアにとってボストーチヌイ基地の建設(shè)は、その野心的な宇宙計畫の一部に過ぎない。これはロシア軍の空?宇宙統(tǒng)合軍創(chuàng)設(shè)計畫と関係がある。ロシア宇宙軍のオスタペンコ司令官は21日、現(xiàn)有の宇宙軍を基礎(chǔ)に空?宇宙防衛(wèi)軍の創(chuàng)設(shè)を進めていることを明らかにした。軍創(chuàng)設(shè)自體は年內(nèi)に完成し、2020年までに関連システムを整備する計畫だ。

空?宇宙防衛(wèi)軍の創(chuàng)設(shè)はメドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)が先月決定した。メドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)は年內(nèi)に現(xiàn)有の防空システム、ミサイル防衛(wèi)システム、ミサイル警戒システム、宇宙監(jiān)視システムを統(tǒng)合し、戦略司令部の統(tǒng)一指揮下に置くことを國防省に指示した。宇宙軍を創(chuàng)設(shè)した2001年當時から、ロシア軍は空と宇宙からの脅威が増しており、各部隊?防衛(wèi)システムがばらばらに対応するのではなく、統(tǒng)一的に対処することの必要性を認識していた。

現(xiàn)在ロシア軍?政府上層部は、空?宇宙防衛(wèi)軍創(chuàng)設(shè)の條件はすでに熟したと考えている。1つには、ロシア軍は現(xiàn)在、兵器の高度化、軍隊構(gòu)成の最適化を含む軍改革を推し進めている。もう1つには、新型ミサイルの開発が進展している。プーチン首相は20日の政府活動報告で、現(xiàn)在対空ミサイルシステムS-400の配備を進めており、S-500の生産も開始する予定であること、潛水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」、短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」など新型ミサイルも配備予定であることを明らかにした。また、2013年からミサイルシステムの生産能力を倍増するとしている。

「人民網(wǎng)日本語版」2011年4月25日