他國を凌駕する極めて強(qiáng)大な軍事力を持つ米國が、軍近代化における透明性の不足を口実に中國を脅威と見なすのは公正でないし、両軍関係の良好な相互作用にもマイナスだ。中米両軍が相互猜疑と相互警戒の悪循環(huán)から抜け出せなければ、安全保障上の難局に陥ることは避けがたい。したがって、両軍間の滯りのない戦略的意思疎通を保つことが極めて重要となる。
従來型の安全保障分野における米國の中國に対するマイナス姿勢は、人民解放軍の近代化に寄與するあらゆる交流事業(yè)の禁止、米軍機(jī)?艦艇による中國沿海地域での頻繁な「接近」偵察活動を含め、いずれも両軍関係の正常化に影響する重要な障害となっている。また、臺灣問題は常に両國関係に影響を與え、特に両軍関係の健全な発展にとって最大かつ最も危険な障害となっている。
両軍関係が揺れ動き続けることは、両軍関係の安定した発展にとって有害だ。これを根絶する鍵は、臺灣問題において米國が中國人民を傷つけないことにある。この意味から言って、両軍関係の動揺を防ぐ鍵は米國政府が握っている。中國人民の根本的利益と地域や世界の平和のために、われわれは米國と健全で安定した両軍関係を維持することを望んでいるが、國家の核心的利益に関わる問題において屈辱に耐えることはない。このため、われわれは米國政府、特に米軍首脳が実際の行動によって両軍関係の良好な相互作用に障害をもたらさないようにすることを望む。
両軍関係の促進(jìn)にはハイレベル相互訪問だけでなく、的確な協(xié)力の実施が必要だ。中米両軍は胸襟を開き、非従來型の安全保障上の脅威や試練への対応における?yún)f(xié)力の促進(jìn)に努め、地域の安全?安定?繁栄を守るための行動における?yún)f(xié)力を順次進(jìn)めなければならない。特に両海軍は海上交通路の確保と安全、海賊?密輸?麻薬密売など國際犯罪の取り締まりにおいて協(xié)力する必要がある。
新たな戦略的視點(diǎn)から両國の軍事関係を扱えば、相互尊重と互恵?ウィンウィンに基づく協(xié)力パートナーシップと整合性の取れた両軍関係を発展させられる可能性がでてくる。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2011年5月17日