陳炳徳?中國人民解放軍総參謀長は訪米日程を終えて歐州へ向かった。今回の訪米には國內外のメディアと人々の多くが注目した。両軍関係の回復?好転の重要な印であると同時に、中米両大國の軍事関係への人々の強い期待の現われでもあったからだ。今回の訪米の成果は両軍関係の推進に関する両國の合意の一部であり、將來の実務協力の基調の確定を示すものだ。(文:國防部外事弁公室主任(本紙特約論説員)。「人民日報海外版」コラム「望海樓」掲載)
陳総參謀長の訪米は両軍関係の発展に関する胡錦濤國家主席とオバマ大統領の共通認識を実行に移し、中米協力パートナーシップに相応しい「相互尊重と互恵協力」の軍事関係の構築を促すためのものだ。これには雙方が時代の発展に著眼し、伝統的な思考モデルから脫し、斬新な視點から両軍関係の発展の方向を計畫することが必要だ。
第1に、相互尊重を前提とする。他者からの尊重は、自分が他者を尊重して初めて得られる。効果的な協力は、相互尊重があって初めて可能になる。尊重姿勢がより意義を持つのは、行動面の尊重があってこそだ。
第2に、利益への配慮を中核とする。どの國の軍隊にとっても、國家の根本的利益を守ることは當然の責務だ。中米は共に相手國の核心的利益を尊重し、相手國の重大な懸念を重視して、両軍の交流?協力の環境を整えなければならない。
第3に、意思疎通と交流を基盤とする。理解は意思疎通によって促され、信頼は交流に始まる。中米両軍は共に努力して、各種の意思疎通のルートや枠組みの機能を十分に発揮し、各種の対話を積極的に行い、相互理解を不斷に深め、戦略的相互信頼をしっかりと深めるべきだ。