資料寫真:日本海上保安庁の2隻の巡視船にはさまれる中國の漁船(2010年9月12日)
資料寫真:日本側に違法的に拘留された詹其雄船長は、安全に帰國した(2010年9月25日)
中國籍の漁船「閩晉漁5179」が昨年9月、日本の海上保安庁の巡視船と衝突した事件は、中日関係に影響を及ぼした。この漁船を操縦していた詹其雄船長はこのほど、香港『明報』の取材に初めて応じ、日本側のビデオは暴行があった事実を隠していると暴露した。また、中國領事館の職員の一言が、彼に一切を顧みずに行動する決心をさせたことを明かした。
詹船長は『明報』の取材に対し、衝突事件のいきさつを全て話した。昨年9月7日、彼が操縦する漁船「閩晉漁5179」が中日間で領土爭いのある釣魚島海域で漁をしていると、それを阻止しようと近づいてきた日本の海上保安庁の巡視船と衝突した。
日本側は高圧水砲を使って漁船と操縦室を攻撃し、詹船長はS字を描きながら臺灣方向に漁船を進めた。しかし日本の巡視船はしつこく追いかけ、船に乗って襲いかかってきた。5~6人が船尾に飛び乗り、毆る蹴るなどの暴行を加えたという。
事件後に母親とともに取材に応じた際、詹船長は母親に暴行はなかったと述べたが、『明報』の獨占インタビューに対して「母親に心配させたくなかった」と語った。釈放されて帰國した後には療養所に入所し、今も膝が痛むという。
日本側は45分間の漁船衝突時の映像を公開したが、詹船長は、「事件は2時間に及び、日本はすべての映像を公開すべき」と話す。41歳の詹船長は、自身を字も知らないただの漁民だとしている。日本での拘留期間中、日本側は刑罰を科すと脅したり、睡眠を禁じるなどし、「釣魚臺は日本のもの」と認める拇印を押すよう強要したが、詹船長は拒否し続けた。
その期間、中國駐日本大使館と駐福岡総領事館の職員は沖縄県石垣島に赴き詹船長を見舞い、國が処理するから拇印を押さないように伝え、勵ました。拘留から17日後に詹船長は釈放された。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年5月24日