中國海軍の艦隊が宮古海峽を通過して太平洋で遠洋訓練を行ったことが、日本のメディアの誇張報道で注目を集めている。中國と隣國の問題に関心を持つ世界各大手メディアは新たな証拠でも見つけたかのようだ。
◆中國の商船は早くから宮古海峽を出入りしていた
中國の軍艦が宮古海峽を通過することはめったにない。英フィナンシャル?タイムズ紙は、08年に初めて中國の艦隊が同海域を通過した時は4隻だったが、2010年4月には10隻となったと伝えた。「中國海軍は驚異的な軍拡と度胸でその公海上の地位を誇示しようとしている」。
外交學院アジア太平洋安全問題の専門家、蘇浩氏によると、中國の商船は早くから宮古海峽を行き來しており、同水路は中國の重要な海上輸送ルートでもあるという。上海から米國沿岸に向かう船もここを通る必要がある。
「中國海軍のここ數年の目立った活動は、海軍力が増強され、活動範囲が拡大しているためだが、これは自然な狀態で、國力増強の正常なあらわれだ。中國の活動はすべて國際法の規定に準拠しており、國際法上正當な権利を行使しているにすぎない。中國の急成長に対する周辺國の懸念は理解できるが、周辺國が『不機嫌』だからといって二の足を踏むわけにはいかない」と蘇氏は話す。
◆中國の政治的イメージ向上の必要性