◆中國の政治的イメージ向上の必要性
AFP通信は9日、中國は今回の定期的な訓練は特定の國や目標に向けたものではないと強調しているが、中國の軍事的野心に対する隣國の憂慮は払拭されていないと伝えた。
実際、周辺國の懸念は一方的なものではない。英フィナンシャル?タイムズ紙は9日、「中國が世界一になった時」と題する評論を発表し、中國の経済力拡大による政治的問題を、隣國は最も心配していると言及した。
日本、韓國、オーストラリアは中國と経済や戦略的な利益上の対立があることに気づいた。この3カ國はいずれも経済では中國と、軍事では米國と関係が深い。アジアの同盟國は米國との関係を強めながらも、時間の推移とともに中國の経済力拡大による圧力が圧し掛かってきている。
発展する「漢字文化圏」にどう対応するか今アジアで最も熱く議論されている。シンガポール外務省のマブバニ前事務次官は、「1000年後、中國は依然としてアジアだが、100年後、米國がまだここにいるかはわからない」と述べた。
中國の海洋進出の過程は自國および世界に奉仕するプロセスであり、中國の拡張と遠洋建設は直接的には関係ない。しかし、このプロセスが他國に受け入れられるかという問題は確かに存在する。これは國力の急速な拡大に伴い、中國は政治的イメージを向上する必要性が出てきたことと、周辺國と西側の大國の間で政治的、軍事的意図の十分な相互理解がなされていないことと関係がある。
中國は遠洋に進出する一方で、國際的な相互理解を深める必要がある。こうした方面でするべき事はまだたくさん殘っている。世界は中國海軍の遠洋進出に徐々に慣れていかなければならない。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年6月14日