(三) 面子工程(メンツプロジェクト)論
また、空母は見るだけで使えない、面子工程だという説もある。
かつてある大學生が中國軍事科學學會の羅援副秘書長に、「もし敏感な地域に米國の空母と中國の空母がある場合、どちらの抑止力が強いか?」と質問した。それに対し羅氏は、「もし敏感な地域に米國の空母はあるが、中國の空母がない場合、どちらの抑止力が強いか?」と質問し返した。
あるか、ないかの効果はまったく違う。空母は軍事上、中國の海上の抑止力と作戦能力の不足を補う以外に、その経済的価値も見くびることができない。造船やレーダーといったハイテク産業の発展を促し、中國の総合的な國力を押し上げる。それが面子工程というのなら、こうした「面子工程」は多ければ多いほどいい。
(四)時代遅れ論
空母は機械化時代の産物で、すでに時代遅れだという説がある。
だったらなぜ米國、ロシアを含む軍事強國が新型空母の開発を続けているのか?少なくとも今世紀はまだ、空母は海上の「覇者」といえるだろう。
航空兵器のキャリアである空母は、動力システム、GPSシステム、偵察早期警戒システム、通信システム、航空機離著陸システムを搭載すれば機械化の産物、情報化設備、技術を搭載すれば情報化の産物になる。一つの兵器の誕生によって、空母が時代遅れかを判斷することはできない。飛行機の誕生は1903年で、今から100年以上前のことだが、その魅力はいまだ色あせることがない。(「時事報告」誌 文=石世文氏)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年9月9日