――調和のとれた社會の構築を加速する
中國は民生の改善を重點とする社會建設の推進を加速し、社會の調和という民生の基盤を打ち固める。社會體制の改革を推し進め、基本的な公共サービスシステムを確立し健全にし、社會管理のメカニズムを革新し、社會管理のレベルを高め、収入分配制度と社會保障システムを整備し、國民全體が「誰でも學ぶ機會があり、仕事をしたら給料をもらい、病気になったら治療を受け、老後は年金で生活ができ、誰でも住むところがある」を実施するようにし、調和のとれた社會の構築にはすべての人が責任を負い、すべての人が社會調和を享受できる生き生きとした局面を形成し、人民に発展の成果の恩恵を及ぼそうとしている。
社會主義民主政治の建設を強化し、政治體制の改革を積極的に、著実に推し進め、社會主義民主を発展させ、社會主義の法治國家を建設し、人民が主人公になることを保障する。法律に基づいての民主選挙、民主政策決定、民主管理、民主監督を引き続き実行し、人民の知る権利、參與の権利、発言の権利、監督の権利を保障し、國民が秩序あるかたちで政治に參與することを拡大する。各民族が一律平等であることと民族區域自治を引き続き堅持し、法律によって人民の宗教信仰自由を保障し、國民の基本的人権とその他の合法的な権益を十分に尊重し擁護する。
――互恵?ウインウインの開放戦略を実施する
対外開放の基本的國策を堅持する。互恵?ウインウインの開放戦略を実行し、経済のグローバル化と區域経済協力によって提供されたさまざまな有利な條件をいかし、対外開放が輸出と外資導入を主とすることから輸出入、外資導入と対外投資をともに重んじることへの転換を実現し、新たな開放分野と空間を引き続き広く切り開き、開放型の経済システムを完全なものにし、開放型の経済レベルを高め、開放によって発展、改革、革新を促進する。
対外貿易の発展パターンの転換を加速する。國際分業に引き続き積極的に參與し、対外貿易の規模の拡張から質による効果の向上への転換、コスト優位から総合的競爭の優位への転換を推し進め、サービス貿易の発展に力を入れ、輸入規模を拡大し、國際貿易の収支の基本的バランスがとれるように促進し、保護貿易主義に反対し、國際経済貿易の摩擦を適切に処理する。
外資利用のレベルの向上に力を入れる。構造を引き続き最適化し、方式を多様化し、ルートをさらに広げ、品質を高め、知力、人材、技術の導入を加速し、重點分野と重點地域に外資を投入させるよう導く。外資系企業の中國での合法的権益を保障し、國際資本と先進技術に対して開放的な姿勢を保ち、公平かつ秩序ある投資環境を創造する。國の知的財産権戦略を実施し、知的財産権の創造、運用、保護と管理の能力を強力に高める。
対外投資と協力をより重視する。さまざまな企業が海外投資と協力経営を展開するように、奨勵し、海外で技術研究開発における投資と協力を展開することをサポートし、海外プロジェクトの請負と労務協力を行い、農業分野での國際協力を拡大し、國際エネルギー資源の開発と互恵?協力を深める。ホスト國の民生改善とホスト國の自主的発展能力に役立つプロジェクトの協力の展開に力を入れ、その地域の宗教と風習?習慣を尊重し、駐在國の法律を守り、相応の社會的責任と義務を負い、駐在國の発展を促す。対外援助の構造を最適化し、対外援助の方式を革新し、対外援助の効果を高める。
金融市場と金融業の対外開放を秩序よく整然と拡大する。サービスが高効率で、リスクがコントロールできる金融システムを構築し、市場の需給を基礎とし、管理のある変動為替レート制度を完全なものにし、人民元資本項目の兌換をちくじ実現する。各國の中國での貿易投資の互恵?協力の展開により大きな利便をもたらすほかに、國際貨幣金融市場の安定を擁護し、経済のグローバル化の健全な発展を促進するうえでよりよい條件を作り出す。
――平和的な國際環境と有利な外部條件を創出する
中國は平和共存五原則に基づいて、すべての國との友好協力の発展を堅持する。先進國と戦略対話を強化し、戦略的相互信頼を増進し、互恵協力を深め、食い違いを適切に処理し、新しいタイプの大國関係の確立と発展を模索し、相互関係の長期的安定的で健全な発展を推し進める。善意をもって隣國に対処し、隣國を善隣友好パートナーとする方針を遂行し、周辺諸國とアジアのその他の國との友好協力関係を発展させ、二國間と地域の協力を積極的に行い、平和安定、平等?相互信頼、協力?ウインウインの地域環境を共同で作り上げる。広範な発展途上國との連帯を強化し、伝統的な友情を深化させると同時に、互恵協力を拡大し、援助と投資などの方法で、発展途上國の自主的発展を誠心誠意助け、発展途上國の正當な利益と共同の利益を守る。多國間事務と世界的な問題の対策に積極的に參與し、相応の國際義務を擔い、建設的な役割を発揮し、國際政治経済秩序がさらに公正かつ合理的な方向へ発展するよう推進する。各國の議會、政黨、地方、民間などとの各方面の交流と協力を深く展開し、人文分野の対外交流を拡大し、中國人民と各國人民の相互理解と友情を深める。
防御的な國防政策を堅持する。中國は広い領土と海洋を有し、陸地國境線の長さは2萬2000余キロで、大陸海岸線の長さは1萬8000余キロである。中國は複雑でさまざまな伝統的、また非伝統的安全保障の挑戦と、分裂勢力とテロリズムなどの脅威に直面している。國防現代化を推し進めることは中國の合理的國家安全の必要とするところであり、中國が平和的発展を実現する必要な保障でもある。中國の軍隊現代化の根本的目的は國家主権、安全、領土の保全を守り、國の発展の利益を保障することにある。中國の國防支出は合理的で、適度のものであり、國の安全の必要の擁護に適うものであり、中國はいかなる國とも軍備競爭を行わず、またその気もなく、そしていかなる國に対しても軍事威嚇を行わない。中國は「相手がこちらを侵してこなければこちらも侵さない」ということを堅持し、國際的でホットな問題を平和的に解決するよう努める。中國は國際軍事交流と協力を重視し、國際と地區の安全協力を進め、すべての形のテロリズムに反対する。
三、中國の平和的発展の対外方針と政策