日本というアジア最大の米軍駐留地はいま國內、特に在日米兵が最も多い沖縄島からの圧力を受けている。長年、沖縄の住民は米軍の撤退を求めているが、結果は出ていない。シンガポール紙「聯合早報」の記者がこのほど沖縄を訪れ現地の情況を確かめた。
◆騒音の大きい軍用機の離著陸
日本の共同通信社によると、普天間基地の周辺住民3129人が先月、米軍飛行場の騒音で健康を害したとして、米軍機の騒音差し止めと損害賠償を日本政府に求める普天間爆音2次訴訟を那覇地方裁判所沖縄支部に起こした。原告団の人數は02年の1次訴訟時から8倍に増えた。
基地に隣接する普天間第二小學校では、窓を閉めても教室內の騒音レベルが日本の文部科學省の規定の2倍以上に達することが琉球大學工學部環境工學研究所の調査でわかった。
今回の調査を擔當した渡嘉敷準教授は「教諭の聲より騒音が大きいと、児童の集中力に影響する。特に言語能力の習得段階にある低學年では、授業內容の理解が妨げられる」と指摘する。
知念春美校長は「日本政府は1996年に飛行回數規制を米側に求めたが、改善はみられない。政府に普天間飛行場の移転問題を早期解決してほしい」と話す。
◆米軍撤退は依然未知數