報道によると、日本とベトナムはこのほど、海洋安全保障を主要議題とした初の二國間協(xié)議を5月にベトナムで開催することを決定した。その目的は、「東中國海と南中國海で領(lǐng)有権主張を強(qiáng)める中國の活動をにらみ、緊密な意思疎通を図る」とされる。日本の外務(wù)省官僚は、南中國海で中國 と主権問題を抱えるベトナムを「利害を共有する戦略的パートナー」と位置付けると語っている。日本はさらにベトナムに巡視船を提供する計畫と の情報もある。日本のこの行動をどう考えるか。日本とベトナムによる二國間協(xié)議の意図は何か。こうした話題をめぐって、中國中央電視臺 （CCTV）の記者が軍事科學(xué)院の杜文竜研究員を訪ねた。

杜研究員によると、中國と他國とのこうした問題に対して、日本は一貫して、中國の対立面に立ってきた。その目的は、火種に風(fēng)を吹き込み、溝 が深まるようそそのかすことにある。日本が現(xiàn)在、周辺で行っている行動にはこうした特徴が明らかに見て取れる。日本人のこの挙動は、領(lǐng)有権問 題のある海域において、日本とベトナムは同じ側(cè)に立っているということを中國に示すためのものだ。ベトナムのいわゆる海上取り締まり能力を向 上させるため、日本は資金や船籍を提供し、その他の支援も惜しまないだろう。こうしたことは予想の範(fàn)囲內(nèi)にある。

杜研究員によると、中國の周辺で中國をけん制し、騒がし、妨害し、中國による各種の問題の解決を困難にすることは、日本の期待するところで ある。しかし日本とベトナムのこうした協(xié)力は、実質(zhì)的な進(jìn)展をもたらすものではない。日本ができるのは、ベトナムに二つの支援をすることだけ である。一つは道義的なもので、ベトナムと同じ側(cè)に立つことを聲を高めて主張することである。海上取り締まり活動や資源の防衛(wèi)に関する“論 爭”においてベトナムを支援することだ。もう一つは物質(zhì)的な支援を提供することである。日本はベトナムに対し、各種の資源の支援を提供し、海 上取締官の訓(xùn)練を提供し、巡視用の船籍を提供することができる。ベトナムはこうした能力を利用して、海上取り締まりの過程での中國との対立に 新たな局面を作り出すことができるだろう。こうした対立の程度をさらに高め、さらに強(qiáng)めることは、日本が期待する狀況である。

杜研究員によると、日本のこうしたいわゆる援助に対し、ベトナムの側(cè)は警戒をもって當(dāng)たるべきだ。ベトナムと中國の距離は非常に近く、緊密 な経済貿(mào)易関係を持っている。中國に対するベトナムの関係は現(xiàn)在、「依頼」という二文字によって表すことのできるものである。問題がこじれる ことは、ベトナムに対していかなる利益ももたらさないだろう。

?中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)?　2013年4月23日