中國の習近平主席の9月3日から13日にかけての中央アジア訪問は、中國が外交の変革を開始したことを証明する可能性がある。西側はインフラ建設とエネルギー分野での中央アジアへの投資を望んでいないため、中國は中央アジアが大いに歓迎するパートナーとなっている。また、中國共産黨第18期中央委員會第3回全體會議が開催される今年11月の前であるため、外國は今回の訪問から中國の戦略をのぞき見ることができる。キルギス紙が伝えた。
中國の経済成長率は鈍化しているが、中央アジアの経済における存在感が低下したことを意味せず、それどころか中國はエネルギーとインフラ分野での中央アジアへの支持を強めると見られる。中國経済に問題が生じても、成長速度はまだ西側諸國よりはるかに速く、それに伴い中國の外交の影響力も高まっている。
キルギスのアタムバエフ大統領は、「ロシアがなければ、キルギスに未來はない」と話したことがある。今後10年、人々はどの中央アジアの國が中國の勢力範囲に歩み入るかを徐々に知ることになるだろう。
中國の指導者の頻繁な外國訪問は、中國の國際舞臺での役割が強まっていることを示す。キルギスのウェブサイト「Asia-Plus」は3日、習近平主席の中央アジア訪問について、中國の首脳がキルギスを避けて中央アジア4カ國を訪問したことを強調した。また、國際メディアは、今回の訪問が習近平主席の就任後3回目の外國歴訪であり、大國の米ロのほかにアジアと中南米にも足を踏み入れた點に注目している。習近平主席が出発した3日、李克強総理は南寧で第10回中國?ASEAN博覧會の開幕式に出席した。
中國の指導者の歴訪という外交の行動は、外國から注目されている。日本の「産経新聞」は、中國とトルクメニスタンの接近に嫉妬心を示し、2日、トルクメニスタンは天然ガスの中國輸出を通してロシアへの依存度を下げたが、中國に依存し始めていると伝えた。日本はトルクメニスタンの大領領の訪問で両國の関係が深まり、「中國離脫」を実現することを期待している。
中國の外交力の変化について、金燦栄氏は、「中國はまだ発展模索の段階にあるが、外交力を示している。中國が地位模索の段階に入ったとき、今日の米國のように、ほとんどの世界的な問題で大きな役割を擔う可能性もある」と話した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月5日