戦爭の中で勝利を収める能力は、海軍の実力にとって真の試練となる。しかし平和な時期に、対艦武器の効果については判斷がしがたい。船員はシミュレーションの中で多くの訓練を進めているが、平和な時期の演習は內容が重複し、可逆性が満ちている。戦爭の雰囲気(危険、チャンス、困惑、恐れ、憎しみなどの極端な感情)は、敵がいなければコピーすることが困難だ。ゆえにどれほど優れた演習でも、戦闘力を判斷する場合には問題が生じる。日本の英字誌『ザ?ディプロマット』(電子版)が伝えた。
海軍の指導者が艦隊の航海作戦に栄譽を添えようとするならば、艦載機を清潔に保つことが戦績の最良の代替品だ。船舶の外観も重要だ(最も見栄えのよい艦隊の戦闘力が最強とは限らないが)。多くの時間と勢力をかけて、1隻の船を展示用の船に変えているが、これにより作戦能力が犠牲にされることもある。しかしその他の要素がすべて同じであれば、錆だらけの船よりは、錆がなく清潔な船の方に賭けようとするだろう。良好なメンテナンスは、力強く誇らしいイメージを樹立する。良くメンテナンスされている船のうち、十中八九は良く管理されているはずだ。いい加減な船など相手にしたくもない。
海上自衛隊は、自らの良いイメージを保っている。むらさめ型護衛艦は、船內も船外も清潔だ。
中國の海軍、海警局、漁船(中國の公式?非公式の海の力)により、海上自衛隊は東中國海で忙殺されている。中國が主導権を握っており、多くの艦艇を保有している。中國は現在も、外交面で消耗戦を仕掛けている。
南西海域の治安維持に取り組まなければならない。この差し迫った需要が変化を経て、海上自衛隊の艦艇と航空機は目が回るような忙しさになっている。むらさめ型護衛艦の船員によると、2013年の海上行動日數は、2012年より25日増加した。つまり同艦は現在、丸半年間を荒波の海で送っていることになる。この期間は、軍事裝備の老朽化と消耗を加速し、燃料費の増加を招くことを意味し、家族や友人と離ればなれになる時間を長くしている。
しかし良いこともある。船員は海に出ることで、この業界の內外の事情を把握できる。海に出る日數が増えるほど、船員の実力強化の期間が長くなる。中國の戦略は、彼らに原動力をもたらしている。
中國の東中國海での戦略により、日本の資源が消耗されている。しかし武力衝突が生じた場合、中國は後悔しても間に合わなくなるだろう。これは中國が海上自衛隊に対して、長い時間を掛け戦術?航海技術を磨くことを自ら強いたからだ。中國は無意識のうちに、相手の能力を磨き、相手の闘志を強めたかもしれない。(筆者:ジェームズ?ホームズ 米海軍大學教授)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2014年3月22日