楊門女將の衣裝に身を包んだ小さなドラマーはわずか6歳。
晉中市は山西省の中部に位置し、北京から約500キロ、車で5~6時間ほどの距離にある。晉商と呼ばれた山西商人の本拠地として有名で、また世界遺産として名高い平遙古城は晉中市內にある。
社火節は舊正月期間中、特に元宵節前後に行われる民間の娯楽活動。社火節の社は土地の神、火は火の神を指し、その起源は土地と火の神に対する崇拝にある。最近ではそうした共同體儀式の色合いが薄れ、面白さや楽しさを求める娯楽性の高い催し物へと変化してきた。晉中の社火は2500年という長い歴史を持ち、形式が豊富で、その種類は200余りにのぼる。2007年、晉中市は中國民間文蕓家協會から全國で唯一「中國社火の郷」の稱號を與えられ、2008年から「中國?晉中社火節」を開催している。
「中國?晉中社火節」の目玉は元宵節當日に行われるパレードだ。このパレードには、銅鑼や太鼓の演奏、竜踴りや獅子舞、「高蹺」(高足踴り)、「鉄棍」や「背棍」(子供を鉄の棒の上に乗せて擔いだり輿で持ち上げたりする出し物)、「旱船」(船と漕ぎ手を模した民間舞踴)など、域內各地區から多種多彩な出し物が集まる。