筆者は米國ウォール街のカフェで一人の米國人男性と知り合った。男性は筆者が中國からきたと聞くと、「中國ほどわれわれによくしてくれる國がほかにあるだろうか。中國はわれわれに金を貸してくれただけでなく、安価な製品を提供してわれわれ中産階級に少し豊かになったという感じを與えてもくれた」と語り、筆者のカフェ代をおごってくれた。「中國証券報」が伝えた。
この日は胡錦濤國家主席が米國を訪問した日で、米國の大手メディアはこの話題で持ちきりだった。ニューヨークのタイムズスクエアでは屋外大型スクリーンで中國のイメージビデオが1時間あたり15回流され、、一日で計300回が放映された。中國はかつての映畫「紅いコーリャン」のイメージから完全に脫卻し、ますます多くの米國人が、中國は今後、世界経済を牽引するパワーの一つに成長するとの見方を示すようになっている。さきに米國全土で行われたある調査によると、米國人の34%が「中國は重要、興味を感じる」と回答した。フランスではこの割合が6%、ドイツとイタリアでは11%、英國では17%にとどまったという。
シアトル市の建築士スタント?スコー氏はこの調査結果に最も共感する一人だとみられる。一昨年から現在までの間、スコー氏の設計事務所には上海から設計依頼が次々に寄せられた。こうした中國人顧客の中心は上海の不動産開発業者で、スコー氏にハイエンド顧客向けの住宅デザインを依頼し、依頼內容には別荘エリア付近の設備も含まれ、契約金額が5千萬元から1億元に達するものもあるという。スコー氏は、中國の市場は少しも休むことなく時間と競爭しているにみえると話す。なぜなら一部の開発業者の顧問は、スコー氏が以前設計したカリフォルニア州パームスプリングのリゾートセンターをちょっと見ただけで、すぐにスコー氏に大口の注文を出すというからだ。