中國の海爾集団(ハイアール)が7月29日、三洋電機の白物家電事業を100億元で買収し、日本で大きな話題を呼んだ。三洋電機は、本年度中に日本國內外の白物家電會社9社の株式をハイアールに売卻する。そのほか同社は、三洋電機の東南アジアの空調事業部を買収し、ハイアールが引き続き「三洋」ブランドを使用することに同意した。今回の買収は 、2300人の社員と700億円の売上高に影響する。日本メディアは、ハイアールは三洋の先端的な家電技術や既存の販売ルートを利用し、海外での市場シェアを拡大する可能性が高いと見ている。
中國企業が日系企業を買収するというケースは近年ますます増えている。比亜迪(BYD)は昨年末、金型大手オギハラの世界最新技術を誇る金型工場を買収。山東如意科技集団はレナウンの株式40%超を40億円で取得した。今年に入ってからも、湖南科力遠新能源集団が5億円でパナソニック傘下の自動車用ニッケル水素電池事業を買収しているほか、天馬微電子集団はNEC傘下の中小型液晶パネル企業の株式70%を取得している。さらに、蘇寧電器集団はラオックスを買収した。