日本を上回る経済危機か、FRBが回復の鍵を握る
ドイツ銀行のストラテジストであるリード氏は、「1990年代後半、経済が急成長する世界において、日本経済のつまずきは例外的な事件だった」と述べている。それが今では、大半の西歐諸國が同じ船に乗っていることを指摘し、世界経済への打撃がより大きいことを意味している、と分析している。あるアナリストは、米連邦準備理事會(FRB)が今後打ち出す景気刺激策に対する株式市場の反応が極めて重要であるとし、「反騰がどれくらい続くかは、経済のパフォーマンスが上向くかどうかにかかっている。もし上向かなければ、株式市場では下げ相場を見せ、歐米経済の日本化が回避できない狀態に陥ることを示している」と分析する。
また、米ラトガース大學のボルドー教授は、「2008年の金融危機は、住宅バブルの崩壊をきっかけとしたもので、こうした事例は米國史上初といえる」と述べている。建設業、製造業などすべての産業が落ちこみを見せ、過去における金融危機の事例を參考にできないほど、景気回復は遅れ、一筋縄ではいかない見通しを見せている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年8月23日