日本が7月1日より中國人観光客を対象にマルチビザの発行を開始すると、日本を目的地とする中國人観光客數が緩やかに増加し始めた。しかしマルチビザ発行の條件には制限があり、また1度訪問しなければならない沖縄の中國人観光客の吸引力等の問題により、日本が予想していたほどの旅行業に対する景気刺激効果は得られていない。日本新華僑報網が報じた。
日経ビジネスによると、東日本大震災の発生後、日本を訪れる外國人旅行者數が大幅に減少した。このほど観光客數は徐々に回復を始めたが、かつてのレベルに達するには時間が必要だ。日本政府観光局(JNTO)は8月18日、7月の訪日外國人旅行者數を発表した。7月の外國人旅行者數は、前年同月比36%減の56萬1700人となった。外國人旅行者數は5ヶ月連続で、前年同月を下回った。
日本が期待を寄せているアジアからの旅行者數も楽観できない。さまざまな旅行ルートが再開されたが、中國大陸部からの旅行者數は前年同月比で47%減、韓國からの旅行者數は40%減、臺灣からの旅行者數は25%減となった。多くの外國人旅行者は原発事故による影響を懸念し、日本旅行を斷念している。