これを受け、日本政府は新たな措置を講じ、旅行業の回復を後押ししている。日本は7月より、中國人旅行者を対象にマルチビザを発行した。これまでは、歐米などのビザ免除國以外の外國人は、日本を訪れるたびにビザを新たに申請する必要があった。今回のマルチビザは、3年以內であれば何度でも日本を訪れることができ、1度に90日間の滯在が可能だ。これまでのビザは1度につき15日間しか滯在できなかったため、今回のマルチビザは中國人旅行者にとって魅力的であると言える。
今回のマルチビザの発行には、これまでの旅行ビザと同様、「一定の経済的條件」、「一定の職業的地位」という條件が設けられた。また今回のマルチビザを申請する旅行者は、初めの目的地を沖縄とし、最低でも1日間は滯在しなければならないが、その後はこの制限を受けることはない。
外務省によると、マルチビザの発行はより多くの中國人旅行者を沖縄旅行に招き、沖縄の旅行業を振興すること、そして旅行者の訪問を通じて日中間の行き來を増やし、友好的関係を発展させることが目的だ。多くの中國人旅行者も、沖縄県を訪れることを希望している。このため外務省は、今回のマルチビザの発行を決定した。